玉ねぎやニンニクにはアリシン(硫化アリル)と呼ばれる植物性の成分が含まれています。
玉ねぎを切った時に目に染みるのもアリシンが粘膜を刺激するので起こる現象です。
このアリシンにはビタミンB1と結合する効果があります。 アリシンとビタミンB1が結合するとアリチアミンという物質が作られ、血液に留まることで、ビタミンB1の効果が持続し、滋養強壮、疲労回復に効果的です。
このアリシンには、血液が固まって血栓ができるのを防いだり、血管を詰まらせる原因になる悪玉コリステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。 これにより、血液の流れを改善し、高脂血症にも効果があります。
また玉ねぎには強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であるケルセチンも豊富に含まれているので、老化を防いで若々しさを保ち、脂肪の吸収を抑制してくれるのです。
その上、玉ねぎの成分の1つタマネギアイリンには、男性ホルモンのテストステロンが低下するのを防いでくれる働きがあることも分かってきました。
つまり、玉ねぎは血行を良くすると同時に、男性ホルモンの分泌もサポートしてくれます。
この男性ホルモンは、精力アップにもなりますし、ペニス増大作用もあります。
これらの効果は、昔から知られていたようです。
それは、下記の事象からもわかります。
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玉ねぎと精力 その1
ピラミッドの建設時に労働者に対して玉ねぎを支給して、栄養補給していたようです。 -
玉ねぎと精力 その2
インドの僧侶は玉ねぎを食べるのを禁じているようです。
その理由は、ペニスを温めて性的エネルギーが高まることにより、冷静さを失うからだそうです。 -
玉ねぎと精力 その3
日本のお坊さんも玉ねぎ禁止です。
「葷酒山門に入るを許さず」という言葉があります。
これは臭いの強い野菜、酒は修行を妨げるので寺に持込禁止!という意味です。
この「葷」とはネギ類を指していて、玉ねぎの他にニンニク、ニラ、ネギなどが性欲を誘う野菜として禁止されています。
アリシンやケルセチン、タマネギアイリンを効果的に摂取するためには水にさらさない生のままの状態がベストです。
血流を促進してEDを予防するためには、玉ねぎを薄くスライスしポン酢と花かつおやノンオイルのドレッシングなどでシンプルに食べるのがオススメです。
塩玉ねぎは、普通の玉ねぎより辛みが少なく甘みが強いので、生で食べるには最適です。